ぼくはよく、海から昇る朝日や、夕日が好きでよく写真を撮りに行きます
しかしぼくが住む静岡市は、東は駿河湾に面しているため朝日を撮るには問題ないのですが
夕日と撮るとなると、地形的な問題もあってなかなか撮ることが難しいため
一時間くらいかけて沼津市まで足を運んだりします
これは沼津港にある展望台を兼ねた水門『びゅうお』
東海地震の津波による被害を防ぐために作られた水門で、眺める「view」+魚【ウオ】でびゅうお
日没後はライトアップされたりして、それなりにきれいだったりします
この日は条件が悪かったのか、思うような夕日にならなかったので諦めて帰ろうとしたとき
茶トラの野良ネコが、堤防の上で日向ぼっこ?をしていました
ネコ好きにとって、これはシャッターチャンス!!!
とはいえ、相手は野良ネコ
こちらが近づくと、警戒して逃げて行ってしまいます
まずは手始めに遠くから撮っていき、徐々に近づいていく作戦をとりました
一定の距離まで近づくと、結局逃げられてしまいましたが💦
と思ったら、代わりに子ネコが登場~
そして、もう一匹の小ネコとお父さんネコも登場~
こんな感じでネコに気をとられていると
「ネコの写真を撮ってるの?」とおじさんに声を掛けられました
手にネコ缶をいっぱい抱えたそのおじさんは
この辺に住んでいるネコにほぼ毎日餌をあげに来ているといいます
「先日の台風でも、よく生き延びてくれたよ」と、しみじみ語っていました
聞けば、この辺りのネコは比較的短期間でいなくなってしまうそうです
そりゃこんな岸壁のテトラポットが住家じゃ、高い波が来たらひとたまりもないだろうな~
それでもネコは減ることがないそうです
居なくなるネコもいれば、いつの間にか住み着いたネコもいる
そしてやはり捨てネコも後を絶たなかったりと、入れ替わりは相当激しいそうです
話を聞きながらおじさんの車に戻ると、別のネコが車内でくつろいでいました
話をしている間、しきりに「俺が餌をあげなきゃ誰があげるんだ?」と言っていたおじさん
その言葉についてぼくは、何も答えることができませんでした
ネコを捨てた人と、捨てられたネコを餌をあげている人
正論を吐く人間に言わせれば、どちらも悪いって事になるんだろうけど
その餌付けしている人に何も言えなかったぼくも、同罪だよなぁ
おじさんと別れた後、本来の目的を思い出して夕日に目をやると、太陽はもう沈んでいました
地元じゃないから頻繁には来ることはないけれど
次に来る時までに、この小猫たちはいるのかなぁ