.entry-content { font-size:25px; line-height:1.8em;

おとなな自由帳

適当なおっさんが、適当に語っているブログです。

霊の存在など信じないぼくが、信じそうになった話

 

ここ数日、蒸し暑い日が続いていますね

 

ぼくは暑いのが苦手なので家に帰ってくるなり、クーラーの電源を入れています

 

 

今回はそんな暑さも吹き飛ぶ・・・かどうかはわかりませんが

たまには怖い話をしてみようかと思います

 

 

 

これはぼくが介護をやっていた頃の話

 

 

f:id:hisa-sea:20180628230444j:plain

 

とある夜勤の日

夜中の12時をまわったころ、奥の居室から『か細い声で』歌が聞こえてきたんです

 

認知症の方と接したことがある方なら驚く事じゃないですね

 

これは見当識障害といって、認知症の方によくみられる『ここはどこ?私は誰?』

な状態になっているんです

 

このおばあちゃんは時間を問わず、よく歌いだす方でした

 

だからというわけではないのですがその時は、他の利用者さんの介助をしていたこともあり

歌っているおばあちゃんの対応は後回しにしたんです

 

その間もおばあちゃんの歌声は続きます

 

しばらくしても歌が終わらないので、手が空いた頃を見計らい

声を掛けてみることにしました

 

「〇〇さん?」

 

『は~い~』

 

「どうかされましたか?」

 

『あはは、歌を歌っていたんですよ~』

 

「そうですか、でももう真夜中になりますよ?」

 

『あら?そうなのゴメンナサイね~』

 

 

ここで退室しましたが、この程度で寝てくれれば介護士なんていらないんです

 

おばあちゃんはしばらくすると、また歌いだしました

 

 

 

そんなやりとりを数回続けていたんですが

あまりに寝る様子がないので、本人に声を掛けてリビングに連れてきました

 

話を聞いていれば寝てくれると思ったんです

 

 

 

しばらく話を聞いていると、突然そのおばあさんが

 

『その方は、あなたの知り合いかしら?』と言い出します

 

 

 

時刻は夜中の1時をまわったころ

 

リビングにはぼくと、そのおばあちゃんの2人だけ

 

 

 

その方というのが誰を指したのか分からず、一瞬ゾッとしましたが

 

その時は調子よく

「そうです、ぼく知り合いが多いんですよ~」と返しました

 

『ははは、それはいいことですね~』とおばあちゃん

 

じゃあ今、あなたの横に座っいる方は、あなたのお姉さんですか?

 

 

 

ここら辺から本気で怖くなってきたのを覚えています

 

ぼくは誤魔化すように

「あぁそうですよ~〇〇さん、そろそろ寝ましょうか」

と、やや強引に話を止めようとしますが

 

『あぁ~かわいらしい方ねぇ、キレイな髪の毛で~』

 

と、話を続けるおばあちゃん

 

「〇〇さん?もう寝ましょうよ、ね?」と焦るぼく

 

『あぁかわいらしい、にこにこ笑ってらっしゃる~』

 

その後おばあちゃんの話は続きましたが

なんとかたしなめ、居室に戻って寝てもらいました

 

 

 

ぼくは霊感は全くなく、信じてもいないのですが

 

ひょっとしたら・・・ひょっとするのかもしれません